Would You Take a Tumblr With This Man? | The New York Observer の全文和訳

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Would You Take a Tumblr With This Man? | The New York Observer のほんの一部和訳
経由で知った Tumblr 創業者 David Karp のインタビュー、全部翻訳してみました。
元記事の執筆者から、許可をえて全文掲載します。
下の「続きを読む」からどうぞ。

 もとの the New York Observer のサイトの英語の記事は
 Would You Take a Tumblr With This Man?
執筆者のブログも Tumblr にあります。
 The Doree Chronicles


Would You Take a Tumblr With This Man?
この方とタンブラーはいかが?

David Karp が、おばあちゃんでも使えるブログ・プラットフォームを始めたとき
彼は、半ズボンはもうやめようかどうか迷うぐらいの歳だった

Doree Shafrir

2008年1月15日

21才のウェブ起業家 David Karp は、17才の時に東京に五ヶ月滞在したことがあるのだが、まだ18才以下だという理由で、アパートの家賃すべてを前払いにしなければならなかった。東京でも、ニューヨークでの仕事、金と時間を持てあました過保護な両親向けの、メーセージボードとメールのリストを提供する、UrbanBaby 社のチーフ技術社員という肩書きの仕事を続けた。Bronx Science を中退した15の歳から、家庭で教育を受けてきた彼は、47番街にあるジャパン・ソサエティーで日本語の講座を受講していたのだ。

「その時点でも、僕はまだ UrbanBaby の連中と会ったこともなかったんだ」と数週間前、29 番街とパークアベニューの交差点近くにある彼の新しい会社、Tumblr のオフィスの真っ赤なカウチに座って、彼は語る。痩せていて背が高く、髪の毛はモップのよう、青い目でこちらをまっすぐに見る。グレーのフード付きスウェットシャツの下に、編み込みのある黒のセーターを着込み、濃い色のジーンズにアディダスのスニーカーといういでたちで、ときおり iPhone をいじったりしている。信じられないぐらいの早口で、一息にかなりの分量を話す。「UrbanBaby は、東京ではまだ朝の4時だというのに、技術的な質問のために、僕を電話で叩き起こすんだ。3ヶ月たってから、やっとやつらは僕がニューヨークにいないってことが、分かったみたい。僕が17だって知ったのも、それからだよ(でも、そんなこと連中全然気にしちゃいなかったけどね)」

若い起業家の多いインターネット業界の中でも、Karp の経歴は際立っている。アニメーション・プロデューサーの Fred Seibert の元で、インターンを始めたのは、まだ14才のときだ。 (Tumblr は現在オフィスを、Frederator Studios というオンラインのアニメーション会社を経営する Seibert から、又貸ししてもらっている。)その後すぐに、Seibert のもとで働いていた従業員のうちのひとりが、UrbanBaby のオーナーに引きあわせてくれた。そこでの稼ぎは日本に行く貯金には充分だった。「エンジニア達に会いたかったんだ。」自身のコンサルタント会社を、Davidville と名付けたKarp は語る。「その時点ではまだ、自分のやることは、ソフトウェア・コンサルティングだと思ってたんだ。」2006年7月に UrbanBaby が CNET に売却されたとき、Karp の元には、それまでの働きに見合うかなりの金額が入った。

Karp が19才になった頃、新しい言葉が辞書に登場した。それは「tumbleblog」ごく短い文章のブログを指す。(通常のブログと違うところといえば、例えば tumbleblog の記事が、1センテンス以上になることは、多くない)この新しいブログの形式に魅了された Karp は、どこか既存のブログ会社が、tumbleblog 向けのプラットーフォームをリリースしてくれるのを「待ち続けていた」のだと言う。一年が過ぎたが、そんなものが出てくる様子はなかったので、Karp は自分で作ろうと決心した。(生まれ変わった現在の Tumblr は 11月1日にリリースされたが、それに数ヶ月先立ってβバージョンがリリースされていた)

今日 Tumblr は、クリーンなインターフェース、使い勝手の良さ、コミュニティー機能といった点が、ユーザに支持され、17万の登録ユーザが tumbleblog を楽しんでいる。Karp は、2008年の終わりまでには、ユーザー数を100万人に引き上げたいと思っている。10月に、Karp は株式の25パーセントを、Spark Capital や Union Square Ventures といったベンチャーキャピタル、betaworks のトップ John Borthwick と Vimeo の設立者 Jakob Lodwick といった個人投資家を含む、小規模な投資家グループに売却した。その時点で、会社の価値は300万ドルと見積もられ、Karp は75万ドルを手にした。(当初、株式50パーセントに150万ドルが提示されたのだが、会社への影響力を維持するためにその提案を蹴ったのだ)

西海岸は Karp にとって魅力的ではないようだ。「シリコンバレーって、ほんと信じられないぐらい内輪っぽい。」と彼は言う。「全然魅力的じゃない。なんだか競争も激しすぎるしようにも思うし。でもまあ実際にそれを経験したわけでもないんだけど」

シリコンバレーの起業家達は、早く売り抜けようとする傾向にある、と Karp は続ける。「僕は、自分が10年後雇われてもいいようなものを作りたいんだよ」と彼は言う。「Tumblr で二年に40人雇うなんて信じられないんだ」

今日 Karp は、Marco Arment という名前の25才のプログラマーを、もうひとりのフルタイムの従業員として雇った。(他に、パートタイムのコミュニティー・リレーション・マネージャーと、パートタイムのデザイナーがいる)この状況を別の言葉で言い表すなら、実にスリムに運用されているのだ。「推測じゃなくて、実際のコンテンツと、実際の閲覧者について考えるようにしているんだ。」と Karp は言う。「大きなメディア企業に、飲み込まれたくないんだ。」Tumblr は無料だが、この先15ヶ月運用してくだけの資金があり、その15ヶ月間、閲覧者数を増やすこと、ブログのプラットフォームとして磨きをかけることに、会社として取り組むことを計画しているという。その後に、なにか収入の方法を探る予定だ。Flickr のようにプレミアメンバー会員を作って、会員費を得る、あるいは広告を出すことになるかもしれない。

「David には、ウェブの消費者がなにを望んでいるかがわかる、生まれつきの才能と、技術的にかなりつっこんだことを理解する能力があって、その上クリエイティブも分かるっていう、珍しい人だと思う。」とは Spark Capital の Bijan Sabet の弁だ。Spark の Boston 事務所から Obserber のインタビューに答えて「MIT のほんとに優秀な連中と会う機会が多いんだが、彼らには、消費者がなにを欲しがっているかが分かってないんだ。」

Tumblr には短い文章のブログのための機能に加えて、Karp がユーザー・フレンドリーさをもっと上げると力説する機能、コミュニティー機能が組み込まれている。例えば Tumblr のユーザーは他のユーザーを「follow」すること、(SNSだと友達に加えることにあたる)ができ、そうすると他のユーザーがポストしたものが、RSS フィードのように、ユーザのダッシュボード(管理画面のようなもの)に現れる。ユーザはまた他のユーザーのポストを、ワンクリックでリブログすることができる。

そういったことに加えて Tumblr は、新しいタイプのコンテンツのキュレーション、趣味に共感できる他のユーザが選び抜いたテキスト、リンクやビデオからなる世界への入り口を、ユーザーに提供するコミュニティーを、内包していると Karp は考えている。「UrbanBaby を使っている人の大部分が、かなり手厳しくて容赦のないニューヨークの母親連中だったんで、そこでちゃんとしたコミュニティーってものを学んだんだ」と Karp はいう。「そりゃかっこいいもんだよ」

Tumblr は両立を目指している。ユーザーにインターネットの喧噪の中を、突っ切る別の方法を提供すること (「Digg だと、ちゃんとしたリンクひとつひとつに、つまんないリンクが山ほどあって、馬鹿馬鹿しいボタンを意味なくクリックしなきゃいけないんだ」と Karp はいう)と、Facebook やら MySpace やら他のSNSやブログサイトではうまくできない、ユーザのアイデンティティをユーザ自身が作り出す方法を提供し、ユーザがウェブで表現することを可能にすることの、両方を実現すること。ユーザーはデザインされたテンプレート数種類から選ぶこともできるし、自分ですべてデザインすることもできる。出身大学はどことか言った質問フィールドはないし、実のところ名前さえも必要がない。そして他のブログソフトよりも、使うのは格段に簡単だ。(更に Tumblr のブログは、Tumblr のアカウントを持たない人でも見ることができる)

Tumblr は成長を続けているが、ユーザー数でいうと、7,000万人の MySpace や、6,100人の Facebookは、いうに及ばず、300万人から400万人といわれている Wordpress にすら及ばないが、Karp はそれは構わないといっている。他のネットワーキングサイトやブログ・プラットフォームについての彼との議論に、見え隠れしているのは、あまりにも早く大きくなり過ぎたものは、その過程で何かを見失っているのではないかという主張だ。Tumblr では、その成長の過程で、ユーザーのサイトに対する所有の感覚を損なうことなく、前向きに変化させていくことが試みられている。それは優先順位の問題だ。

Karp は、アッパー・ウエスト・サイドで、二人兄弟の長男として育った。両親は、作曲家と、Bronx Science での短い学生生活の前に通った Calhoun 校の科学の先生だった。「彼は、とても小さいときでも、自分が将来何になりたいか、わかっている子供でした。」Karp の母親の Barbara Ackerman は語る。「集中力がたかくて、熱中しやすい子でした。」

マンハッタンでは、家庭で教育を受けさせるという両親の選択は、例外的である。「子供を家庭で教育すると決めるのには、思い切りが必要でした。」Ackerman は言う。「それは大きな決断だったのですが、彼に関しては正しい選択だったように思います。」同様に、東京に、17才でひとりで行くという決断も、 Ackerman は受け入れるしかなかった。「彼が全部やっってしまったから。なにもかも先に支払いはすませて。彼の決断について、私ができることはあまりなかったのよ。」彼女は言う。「何もかもきちんと段取りされていたの。」

「日本行きの飛行機に、自分の子供が一人で乗っていることを思うと...」彼女はすこし間をおいて「うーん、でもなんだか彼は、ちょっともう大人だったのよ。」

Karp が17のときに、ちょっともう大人だったとしたら、21にもなれば、立派な大人だ。両親が西71番街に所有しているアパートに、彼はひとりで住んでいる。維持費は彼が払っている。車も持っていて、Acura RSX がガレージに収まっている。「この車で、マニュアル車が運転できるようになったんだ」彼は誇らし気に告げる。「大体車は週末にしか使わないんだよね。街を出てさ、Bear Mountain とか the Palisades とかに出かけるんだよ」しかし週日の生活は、ほとんど仕事のみだ。9時か10時には出勤し、7時ぐらいには退出、アパートまで40分歩いて帰る。「普通最後は落ちちゃう」と彼は言う。

最初のインタビューから数週間後に、次回のインタビューをすることになったのだが、Time Warner Center branch of Landmarc はどうか、朝食をあそこで食べるのは楽しいよ、と提案してくれた。アイスカプチーノをふたつとシーザー・サラダを注文しながら、彼は言う。「酔っぱらって夜更かししたりするような、はやりっぽいライフスタイルに興味がなかったんだ。」

「同年代の人と過ごすことは、あんまりなかったね。」

彼のガールフレンドは22才で、Drexel 大学を卒業したばかり、ロングアイランドに住んでいる。二週間前、びっくりプエルトリコ旅行に彼女を連れ出した。「朝4時にね、彼女を起こして、朝ご飯食べに行こうって言ったんんだ」彼は言う。「彼女の荷物のパッキングはもう済ませておいてね。飛行機に乗るまで、どこに行くかは教えずに。完璧なオフ。5日間ビーチで酔っぱらってた。コンピュータは持っていかなかったよ、iPhone とカメラだけ。」

Karp の Tumblr への起業家としての熱意について探るために、私も Tumblr でブログを始めてみた。Karp は、例えば Blogger だと「post」がどうあるべきかっていう一定のレベルを書く人に求めるけど、Tumblr は簡単だと、何度も私に勧めた。また Sabet はこんな風に言っている。「友達や同僚が、ブログを始めては、やめてしまうんだ。ブログのシステムは難しすぎるとか、毎日なにか重要なことを書かなければならない気がするとか言ってね。」(Tumblr のサイトには、ブログが日記なら、tumbleblog はスクラップブックのようなものです、とある)

あら、大した手間もかからないんだったら、始めてみようかなと思ったのだ。

Tumblr の魅力は、シンプルだということだ。ダッシュボードから、ポストの種類別のボタン(テキスト、ビデオ、音、写真など)で投稿することができるし、ブラウザーのブックマークレットからも投稿できる。(ブックマークレットというのは、ブラウザーのツールバーに表示されるブックマークのこと)またインスタント・メッセンジャーや携帯電話、デスクトップ・ウィジェットからも投稿可能だ。飼っている犬の写真をまず投稿してみて、それから犬のビデオも上げてみた。(ビデオは、Lodwick が創業して、Barry Diller のインターネット・コングロマリット、IACが所有する Vimeo で、ホスティングされている。)インスタント・メッセンジャーでの会話、友達のくれたろうそくの写真、太り過ぎの動物の写真ばかり集めたサイトからの、すごく大きくてふとったアヒルの写真も上げてみた。けっこう楽しい。それから二人ぐらい follow がついたのを発見、うれしい。わたしのファンができた。また他にこれは follow したいって人が二人ぐらい見つかった。そして follow してみると、魔法のようにかれらのフィードがわたしのダッシュボードに現れる。Tumblr 村に仲間入りだ。

「最初はほんとに自分のためって感じだったんだ」と Karp 。「tumbleblog ないかなあと思ってたんだけど、どこにもないし。」いろんな意味で、Tumblr は Karp のパーソナリティが反映されている。インターフェースがシンプルなので、技術的なことに疎い人にもアピールする一方、自分でコードを書ける連中にとっては、さらの黒板のように見えるのだろう。Karp は、どちらのタイプのユーザーも歓迎だ。また Tumblr のデザインは暗に、ユーザーが望む体験を自分自身で選びとることができるようにしてある。「David は Amazon の『what is this?』ボタンが嫌いなんだ」と Seibert が教えてくれた。「彼は、自分で自分のことは決めたいってタイプの、少数派の人間なんだよ。」

「今の課題はアーティスト対策だね。」 Karp は言う。「これまでは、学生や若者対象だったんだけど、オンラインでなにか表現したいって思っている大人を相手にした方が、かなり楽だってことがわかったんだ。アーティストやプロデューサーは Youtube を使ってるし、ミュージシャンは MySpace に追いやられてるよね。でもそれは最悪のプラットフォームで、Tumlbr の方がぴったりだと思うんだ。」

さて、でもここで多分問題が。Tumblr を使うと、自分の考えを世界の人と共有することが、簡単になりすぎてしまうのじゃないか。Karp の答えはこう。「自分自身の言ったつまんない発言ばかり、Facebook のプロフィールの上の方に表示されるようになったら、まあなにか考え直すべきなんじゃないかな」

(敬称略)

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